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2012年1月22日 (日)

千葉方面 研修視察に行きました

11月23日(祝)は当保存会の研修視察。
石岡市のバスをお借りし、22人で千葉方面へ出かけました。

見学先は4カ所。朝7時にやさとを出発し、帰着は夕方5時という欲張ったスケジュール。参加された皆さん、おつかれさまでした。


1 霞ヶ浦の島茅産地見学

まずは霞ヶ浦の稲敷大橋のたもとにある浮島の茅場近くで休憩。茅場を眺めます。

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少し離れた上之島へ。茅を刈って販売する浅野さんの茅場を訪ねました。

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ここでは5軒の農家が合わせて約10haの茅場の権利を持っているそうです。
現在、実際の刈り取り作業には、浅野さんと、もう1軒があたっています。

浅野清さん(59歳)・文子さん(56歳)ご夫妻。冬場は2人で協力して茅を刈ります。
あたりは昭和27年に開拓された約1000haの田んぼ。
浅野さんも夏場は水田を耕作する農家です。

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茅刈りのシーズンは12月15日から3月10日。
島茅と呼ばれる柔らかい茅は稲刈り用のバインダーで刈り取ります。
その後3月20日から末のあいだに茅場に火入れします。

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このように結束されるので、茅を束ね直す「茅ごしらえ」をする必要がなく、
扱いやすいのが島茅の特長。これを3つまとめて1束と数えるそうで、
1.5トントラックに500束載るとのこと。
ちなみに価格は500束で13万円プラス運賃。
文化財などで使われるほか、
最近では民家でも自力で茅を刈らずに購入するケースが増えています。

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2 茅葺き民家 楽心風水館

匝瑳市にある茅葺き民家「楽心風水館」さんからは、前回の「筑波山麓茅刈り隊」前に補修について相談を受けました。
その後トラック持ち込みで茅刈りに参加し、つくばから茅を運び、葺き替えをした屋根。
職人は保存会でお世話になっている広山美佐夫さんと渡辺一男さん、弟子の渡辺大さん、西脇征志さんのチームで、泊まり込みで完成させました。
そんな物語のある屋根。やさとからみんなで見学にお邪魔しました。

明治時代に建てられた家は、それほど大きくはありませんが、そこここにケヤキの柱や板が使われた豪華なつくり。

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家主の謝炳鑑(シエ ビンジェン)さんは、カンフーの先生。
BS-TBSで毎朝5時から「おはよう健康体操」の指導をしています。撮影場所はこの家。
「この場所が気に入って、何とか屋根が直せたね。そしたらTVの話が来た。みなさんのおかげよ」と笑顔で話すのを聞いて、こちらも心が安らぎました。

3 古民家空間 風楽

昼食は成田市にあるオーガニックレストランで。
古民家を仲間を集めて自力で改装し、開業したお店です。

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店内は普通の座敷。「うちと変わらないな」と声があがります。
やさとの茅葺き民家のなかからも、いつかこんなレストランが生まれるのかもしれません。

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日替わりの玄米定食は、地場の有機食材を使ったベジタリアンレシピで若い人に人気。
戦争経験のある当会長老は「いまの人は茶色いご飯を食べるのけ」と驚いていました。

4 房総のむら

昼食のあとは千葉県立の体験博物館「房総のむら」へ。
昔を再現した町並みのなかで、昔ながらの営みを体験できる場所です。

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広い園内には茅葺き民家も数多く、広山さんも仕事に入ったことがあるそうです。
屋敷の前には畑もつくられ、体験に利用されていました。

数年ぶりに行った研修視察は、思った以上に発見の多い、楽しい旅でした。
帰りの車中では来年はどこを訪ねようかと早くもプランニングの声が。
ブログをお読みの皆さんも、いい場所をご存じでしたら、ぜひ紹介してください。

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