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2012年1月30日 (月)

小まるき

筑波流の茅葺きでは、茅刈りで束ねて運んだ茅束を、そのまま屋根に乗せることはしません。
職人が屋根上で作業しやすいように、あらかじめ小束に束ね直しておきます。
これを「茅ごしらえ」または「小まるき」と言います。
「まるく」とは束ねるという意味の動詞。小さく束ねるから「小まるき」です。

一口に筑波流といっても、葺き方には職人ごとに個人差があります。
それぞれの親方は長年の仕事のなかで葺きやすいオリジナルのスタイルを確立し、
弟子へと継承されるうち、違いになったものと考えられます。

「小まるき」での束ね方にも、職人によって微妙に異なりますが、
今回の体験では長い茅をまん中で2つに切って使う「ぶっちがい」と、
短く細い茅をそのまま束ねる「小がや」とを教わりました。

ぶっちがい

茅の穂のある頭を左右互い違い(ぶっちがい)に振り分けて束ね、まん中で2つに切ります。
丈のあるススキを「小まるき」するときの方法です。

Buchigai1

茅を一掴みしたら、根もとを揃えず20cm前後の幅でばらけさせ、
頭の側が広がりすぎないように、外側に広がりすぎた葉を掴んで引きちぎり、
ちぎった葉は根もと側に掴み直します。

Buchibai2

一掴みごとに頭を左、右と交互に置いて束ねていきます。

Buchigai3

まん中側を2カ所、ワラを使って結束します。

Buchigai4

束のできあがり。

Buchigai5

押し切りを使ってまん中で2つに切ります。

Buchigai6

一束から2つとれます。これを6束ずつ束ね、大きさごとにストックし、
必要に応じて屋根上の職人の手元に運びます。

小がや

Kogaya1

短くて細い茅は「小がや」と呼ばれ、ぶっちがいではなく、根もとを揃えて束ねます。

Kogaya2

「小がや」は癖がなく扱いやすい茅です。

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